東京で葬儀に参列してきた、というお檀家さんとの話の中で、
衝撃的ともいうべき事例を耳にしました。
お通夜はやらずの一日葬で、
荼毘に付した後、初七日をして、四十九日をして(!)、さらに一周忌まで(!!!)回向をした、とのことでした。
正善寺でも、初七日の御回向はお葬儀の当日にいたしますが、四十九日やまして一周忌までなど、あり得ないことです。
お葬儀の簡素化、簡略化の傾向は地方でも見られる様になりましたが、
亡くなって初めて気付かされる故人の存在の大きさとか、成し遂げた偉業に感じ入り、改めて感謝の気持ちで過ごす時間や期間・・・そういうものが、ないがしろにされますね。
【弔う気持ち】よりも、【便利】を優先させたら、ますます道徳心に欠けた社会になってしまいます。自分さえよければ、の身勝手な風潮に拍車をかける事になる、私はそう思います。